
屋外活動の暑さ指数を遠隔監視。学校から自社グループ拠点まで横展開
背景・課題
夏場、屋外活動の現場では熱中症リスクが避けられません。学校では体育や部活動でフィールドが高温・多湿になり、現場の先生・事務員は 「なんとなく暑いから注意」 という体感ベースの判断に頼らざるを得ませんでした。客観的な指標は現場や事務所に置かれた温度計のみで、複数のフィールドを同時に把握する手段がありませんでした。
ELSPINA グループの作業現場でも同じ問題がありました。半屋内ではあるものの屋外と通じている空間で、夏場は高温・多湿になり、作業効率の低下と熱中症リスクが顕在化していました。
属人的な判断ではなく 数値ベースで非属人的にリスクを判定する仕組み、そしてフィールド・拠点を横断して一括把握できる仕組みが必要でした。
提供したソリューション
屋外フィールドごとに LoRaWAN 温湿度センサー を分散配置し、本部建屋の屋上に LoRaWAN ゲートウェイ を 1 台設置することで広範囲をカバーしました。クラウド側で温湿度から 暑さ指数(WBGT)相当の指標 を算出し、ダッシュボードで全フィールドを一覧化。閾値超過時はメールで関係者に即時通知します。
低消費電力・長距離通信が特徴の LoRaWAN を採用したことで、フィールド側のセンサーは電池駆動で配線不要、ゲートウェイ 1 台で複数フィールドを面的にカバーできる構成となりました。

屋外フィールド設置の温湿度センサー

屋上設置の LoRaWAN ゲートウェイ
自社グループ拠点への展開(LED サイレン連動)
学校での運用ノウハウをベースに、ELSPINA グループの作業現場にも同構成を展開しました。半屋内環境の特性に合わせ、ダッシュボード/メール通知に加えて LED ストロボサイレンを連動 させ、危険レベル超過時には現場で即座に光と音で警告します。
巡回判断や事務所からの連絡を待たずに、現場で働く人自身が即座に気付ける 運用となり、作業中止・アドホックな休憩取得などの初動が早くなりました。
詳しい構成は Tech Blog LoRaWAN 温度湿度センサーと LED ストロボサイレンの連携システム で解説しています。
成果・効果(Before / After)
導入前は、屋外活動の安全判断は 体感ベース で属人的、客観的な指標は現場や事務所の温度計のみで、複数フィールドの状態把握には人手の巡回が必須でした。
導入後は、全フィールドの温湿度・暑さ指数をリアルタイムで遠隔監視 でき、閾値超過時には自動でメール通知。学校では 数値による非属人的なリスク判定 が可能となり、自社グループ拠点では 現場での即時光警告 によって作業者自身の初動を後押ししています。
熱中症リスクの早期把握は、働く人と活動する人の安全 に直結する効果として現れています。
使用技術
- LoRaWAN 温湿度センサー
- LoRaWAN ゲートウェイ(屋上設置)
- 暑さ指数(WBGT)相当の指標算出
- LED ストロボサイレン連動(自社グループ拠点)
- クラウドダッシュボード/メール通知