Hello, 1NCE

Hello, 1NCE

Hello, 1NCE

久しぶりの投稿ですが、変わらずマニアックなネタでいきたいと思います。

ドイツの新興 IoT 通信サービスプロバイダー1NCEをご存知でしょうか?SoftBankの資本が入っているようなので、日本では同社による営業が展開されていると思います。 非常にユニークな IoT 向け通信サービスを提供しているので、早速試しに利用してみることにしました。


1. 1NCE の特長

Web サイトのトップ画面にある通り、

info   Info
1. 初期 2000 円で、500MB データ、250 通 SMS 付き
2. これが 10 年間有効(使い切った時点で追加購入必要)

という定額料金プランで提供されています。痺れるほどシンプルですが、IoT をよく理解された価格とサービス内容だと思います。

IoT の世界観だと、500MB あれば、相当の期間、追加購入なしで使い続けられる印象です。名前に込められた「1NCE = Once」から想像する通りですね。一度買えば、ずっと使えるということを体現しているプランです。

IT インフラとして SIM を調達・管理する場合、SoracomMEEQが有名でしょうか?それらのサービスにはないプランを 1NCE は提供してくれています。

他のサービス同様に、Web サイトから SIM を調達可能です。


1NCE SIM


2. 1NCE のサービスダッシュボード

SIM の状態が、アカウントの管理画面ですぐに把握可能です。これも、類似サービスと同様です。状態管理が一目瞭然なのはありがたいですね。


1NCE dashboard


自身のアカウントに紐づく SIM が一覧で見えます。


1NCE sim list


SIM の状態について詳細がわかります。通信履歴なども確認可能です。


1NCE sim detail


ジロジロと管理画面を見た限りでは、IoT システム向けの SIM プロバイダーとして、日本国内でもこれからグイグイとプレゼンスを高めていく気配を感じるのは、私だけでしょうか?


3. MQTT 通信による通信量測定

さりとて、500MBってどの程度なんだよ!って思ってしまうかと思います。

ので、今回は、MQTTを使ってどの程度通信すると、サービス上でどの程度のデータ通信量が利用されることになるか? 実際に動かして確認してみることにしました。

以下、実験環境です。


1. LTE-M モジュール: SIM7080G
2. SIM: 1NCE
3. MQTT Brocker: shiftr.io
4. MQTT 設定: 1883 ポート
5. MQTT PUB の payload: 100B 長のランダム文字列
6. 実行プログラム: python@Mac, 100 B 長を 100 回 publish

SIM7080G


ちなみに、shiftr.ioはとっても便利で面白い MQTT Broker サービスです。無償利用枠もありますので、気軽に始められます。
MQTT Broker として、データの入と出を視覚的に表現してくれます。

手元で実行した際の動画をご覧ください。画面上部が shiftr.io の管理画面。画面左下が AT コマンドで mqtt publish する様子。画面右下が mosquitto で subscribe している様子です。



さて、実行前のデータ量をダッシュボード画面で確認します。


1NCE before


実験前は、499.85MBの残量があります。

100 バイト長のランダム文字列を 100 回実行した結果、どうなるか?


1NCE after


499.75MBの残量となりました。0.10MBが利用されたことになります。

ざっくり言えば、この利用データ量は、MQTT の payload で送ったデータ量と同じであり、(当たり前かもしれませんが)TCP/IP 以下のヘッダ情報量は、この利用枠に含まれていないと理解できます。

SIM を使った通信を利用する立場としては、アプリケーションのデータ通信量や頻度から、初回購入枠がいつまで利用可能なのかシミュレーションしやすく、とても便利だと感じます。