LPWANLogger V2のご紹介

LPWANLogger V2のご紹介

LPWANLogger V2のご紹介

LPWAN Logger(Version 1)は,The Things Stackからデータを転送し,Googleスプレッドシートで簡易的に可視化するサービスです.

参考: LPWAN Loggerの使い所 その1

元々LPWAN Loggerは,TTNのwebコンソールの反応が今ひとつで,デバイスの動作確認やデモの際に不都合を感じていたために用意したサービスでした.

LoRaWANで送信されたデータが期待した通りに届いていることを確認できれば充分,という考え方でデザインしたため,提供する可視化機能は極めて簡易的なものであり,また保存したデータを外部から取得するためのインタフェースを持っていませんでした.


データを蓄積し可視化するサービスには,当然ながら一定の需要があります.そのようなサービスは多数存在しますが,例えばTTNのWebhook連携先アプリケーションとして登録されているTago.ioDatacakeは,弊社でも実際に利用した経験があります.

が…現在までに,特にITとは縁遠い方々から頂いた反応を鑑みると,この手のサービスは

  • 画面がリッチすぎる.基本的に不要な情報は表示して欲しくない(例えば,画像を保存するためのボタンなど).

    • 無視してくれればいいのだが…

    • 別の観点として,「英語である」というだけで拒否反応がある場合もある.

  • 一方で細かい警報設定に対応していない.例えばGrafanaだと,sqlが書ければ自由度高く警報の設定が可能だが,sqlの知識を前提することはできない.

    • 警報条件には,熟練のドメイン知識が表現されていることがあるが,これを実装するためのGUIが用意されていない(もし実現するなら,かなり複雑になってしまう)

というあたりが,どうもニーズとうまく噛み合っていないように感じています.


偉そうに書きましたが,LPWAN Logger Version 2(V2)は上記のニーズに応えようとはせず,ただ余計な機能を提供しないことを基本的な考え方としたもので,

  • コア機能として,データの保存+検索をAPIで提供する

    • ユーザ認証,ユーザに紐づくリソースの管理機能も提供する
  • 一応,シンプルな可視化は用意する(時系列データの折線グラフのみ)

サービスです.GUIは,単純なものは用意しますが,それ以上を期待するなら適当に作ってください,という考え方です.警報も同じで,V2自体はCRUDのAPI以外何も提供しません.

もちろん,弊社で警報を実装することは可能ですが.

ところで,以前ブログでTTSをdockerでインストールする手順を紹介しました.

参考: The Things StackをEC2にインストールする(1/2) The Things StackをEC2にインストールする(2/2)

上記ブログを書いた当時は,TTSのバージョンが3.14.0でしたが,2022.5.16現在ではバージョンが3.19.1に上がっているようです.インストール手順はオフィシャルのドキュメントを参照頂ければと思います.

LPWAN Logger V2は,dockerコンテナとして動作する形態を用意しています.これと上記のTTSを併用すると,LoRAWANデバイスのデータ収集〜保存〜可視化までを,閉じたオンプレミス環境で実現することが可能です.

この利用形態は,令和4年現在でも意外とニーズがあるようなので,その点を踏まえた構成としています.LoRaWANは,まだまだ研究や実験用途での利用が多い状況と思いますが,そういう用途の場合,諸々の制約から限定的な環境で評価したい/せざるを得ないことがある,という話かもしれません.

ということで,LPWAN Logger V2のご紹介でした.ご興味がございましたら,Link先などからお気軽にお問合せ下さい.