「北の宿から」から見るDXの行く末

「北の宿から」から見るDXの行く末

「北の宿から」から見るDXの行く末

一部の若者の間で「昭和」がブームなのだそうです。古い住宅を壊す際に廃材となる昭和型板ガラスを利活用するビジネスも存在するようです。

昭和 20 年(1945 年)以降、幸いなことに戦争を一度も経験せず来た我が国は、様々なモノ・コトが良い意味でも悪い意味でも積もり積もってきているのだと感じます。

今回は、そんな観点でDX / Digital Transformationについて考えてみます。

今、こんな歌詞の唄を聴いています。ご存知の方は、昭和生まれの確率が高いですね(笑

あなた変わりはないですか

日ごと寒さがつのります

着てはもらえぬセーターを

寒さこらえて編んでます

昭和 50 年、1975 年冬のヒットソング、都はるみさんの「北の宿から」の冒頭です。

47 年前のヒットソングの歌詞、いま聴いてみると”ゾッとする”、”あり得ない”なんて思う人たちも多いのだろうと思います。

そもそも編まないし、着てもらえないなら尚更だぜ…

日々を何気なく過ごしても、日々が累積し 50 年経つと、世の中もだいぶ変わってきます。

1. 向上 / 改善 / スピード

昭和 50 年、つまり戦後 30 年。「東洋の奇跡、Japanese miracle」と呼ばれた戦後復興を経て、日本が経済的な豊かさを謳歌しつつある時代だったと思います。そして、日本の製造業が、その後世界を席巻する足固めをした時代だったのではないでしょうか?

欧米諸国製の製品をベンチマークして、日々、ものすごいスピードで向上・改善し、寝る間も惜しんでいた頃だったのかもしれません。(想像ですが。。。)

この「ものすごいスピードで向上・改善し、よりよいモノ・コトを生み出す」が、現代も非常に重要なことではありますが、裏を返せば「ものすごいスピードでアウトプットを出し、それを評価して、作り直す」というループでもあります。

2. “中国”の凄さ

いま、冬の五輪が開催されている中国。映像に映る街は、私が幼少時代から思い描く典型的な中国とは大きく違います。中国が世界のモノづくり工場になって久しく、大きく様変わりしています。

この中国モノづくりの象徴とも言えるのが、

ものすごいスピードでアウトプットを出し、それを評価して、作り直す

だと思います。数少ない中国メーカーとの付き合いからも、これは実感します。正直、最初に出てくるアウトプットの出来具合は???です。ですが、アウトプットを出してくる速さフィードバックした後に改善してくる速さがハンパないです。

3. 気質の違い?

一方、周りを見渡すと、

最初のアウトプットが肝心

いくらなんでも、この程度の出来具合では、見せられない、、、

まずは計画が重要、手をつけるのはその後、、、

完璧な戦略がなければ、、、

バグ、収束したよね?

そんな言葉や雰囲気が漂っていたりします。自分自身も、若い頃、そういう時期がありました。

日本人気質と言えば良いのでしょうか? 几帳面で綺麗好き。そんな気質はあるのかもしれません。だから、「最初から完璧じゃないと」「間違いは悪」みたいな雰囲気を感じます。

中国に限らず欧米含めて、海外の方々と接していると、この点が大きく違います。確かに、一発目で出してくるものの出来具合は、おそらく日本人の方が良いと思います。ただ、最終的なアウトプットにたどり着くスピード(期間)は、多くの場合、彼らの方がはるかに速い・早い気がします。

この空気感は、いつ頃からなのでしょうか?昭和 50 年頃は、どうだったのでしょうか?

当社内でも議論になりますが、もしかしたら、意外と最近のことなのではないかと思っています。世界と伍して闘ってきた時期から、“失敗は悪"みたいな空気が醸成されたかもしれません。 産業界がそれを求めたために、教育側もそうあることを推奨したのかもしれません。

こんな記事を見ると、まさに、、、と感じます。

ドラッカーの警告、正しくやるから日本は変革できない

4. ガンガン、アウトプット出していこうぜ!

社会人人生を通して、様々な人たちと接してきました。その中で経験してきたことは、何かを心配して、なかなかアウトプットを出してこない人が少なからずいるということです。

アウトプットを出さない
= 改善できるチャンス(他者目線での意見をもらう機会)がない
= 改善スピードが遅い

自分自身も、そんな時期はありましたが、諸先輩方からの指導や様々な経験を通して、改善をしてきました(今でも改善の途中ではありますが)。

edit   Note
1. 少し調べたら、まずはやってみる
2. ちょっと形ができたら、すぐに誰かに評価してもらう
3. 間違いは当たり前と思い、指摘を良く捉え、改善する
4. 1.に戻り、繰り返す
5. この繰り返しスピードをひたすらあげる

“コロナ"で浮き彫りになったIT 後進国 日本

それだけに、“DX"と名のつくプロジェクトには予算がつくとか。そして、おおよそ失敗するとか。

でも、それって、失敗って思うから失敗なわけで、そこからの改善をものすごいスピードでやったら、もしかしたら、うまくいくかもしれませんね。(具体的事案は存じ上げませんので、妄想ですが。)

いずれにしても、企画する側も、実行する側も、政策作る側も、運用する側も、

check_circle   Tips
それら全てが、永遠の β 版

(= いつまで経っても完成はなく日々改善)と思って、失敗は成功のもと精神で、ものすごいスピードでアウトプットして評価して改善できる社会にしていけたらなぁと思うわけです。

そのためには、まずは、子育て、学校教育からなのでしょうか?!お知恵ください。

…日々是精進